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誤作動・作動不良を防ぐ!非常ベル点検・交換の流れ

古い非常ベルを放置していませんか?
劣化すると「鳴らない」「誤作動」といった重大なリスクにつながります。
大規模改修とあわせて交換することで、安全性・コスト・効率のすべてを高められます。

古い非常ベル、そのままにしていませんか?

非常ベルは火災や災害時に人命を守る大切な設備です。

しかし、長年使用していると内部の銅線や部品が劣化し、「鳴らない」・「誤作動する」といったリスクが高まります。

万が一の時に正常に作動しなければ、大きな被害や責任問題につながりかねません…!

そのため、建物の大規模改修工事とあわせて非常ベルを交換しておくことが、コスト面でも合理的で安全性も高い選択です。

非常ベル交換のタイミングについて

• 一般的な耐用年数は 10~15年 が目安
錆やひび割れ、音量の低下、誤作動といった症状が見られると要注意
• 消防法で定められた定期点検に基づき、劣化が見つかったら交換を検討する必要があります

「まだ使えるから大丈夫」と思っていると、実は内部が傷んでいた…というケースもあります!

01.非常ベル点検・交換を大規模改修と一緒に行うメリット

非常ベル交換を単体で行うことも可能ですが、大規模改修工事と同時に実施すると効率的です。

足場や工事動線を共用できるため、コストを抑えられる
工期の短縮につながる
改修にあわせて安全性を強化できる

結果的に、建物の資産価値を守り、入居者様や利用者様に安心を提供できることにつながります!

02.非常ベル点検・交換作業の流れ

今回は弊社の非常ベルの点検、交換作業を行いました!

(1)銅線の切断と記録

既存の配線を切断し、どの線がどこに接続されていたかを写真で確認用として残します。
これにより、復旧時の接続ミスを防ぎます。

(2)テーピング処理

切断した銅線を絶縁テープで丁寧に処理。
ここが不十分だとショートして非常ベルが誤作動するため、特に慎重に行います。

(3)フレームの取り外し・新設置

古いフレームを外し、支えとして木材を設置。

その後、新しいフレームを取り付けます。多くは共通規格なのでスムーズに交換可能です。

4箇所をドライバーでしっかり固定。
最終的に手動ドライバーで増し締めし、安全性を確認します。

(4)銅線の再接続

• 100V銅線の接続
• 24Vライン
(赤=プラス、オレンジ=マイナス)

プラスとマイナスが接触すると非常ベルが鳴ってしまうため、距離をとって安全に作業します。

(5) バッテリー設置・安全カバーの取り付け

バッテリーを組み込み、銅線部分に安全カバーを装着。
最後に全体カバーを取り付け、動作確認試験を行って完了です。

(6)ビフォーアフター

取り替え工事にあたって、安全対策も徹底しています!

非常ベルの交換は必ず消防設備士(有資格者)が行う
絶縁用ゴム手袋の着用
交換後は試験運転を行い、正常作動を確認
作業中はブレーカーを落とす

03.非常ベル点検・交換についてのまとめ

非常ベルは「使わないことが理想」ですが、いざという時に確実に作動しなければ意味がありません。
老朽化した非常ベルの点検・交換は、建物の長寿命化・資産価値維持のための重要な投資です。

大規模改修の計画がある際は、ぜひ非常ベルの点検・交換もあわせてご検討ください!

この記事を書いた人 山陽工業 しほ

・2025入社の新人営業部
・広報として現場取材で得た情報や、施工の魅力をお届けします!

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