突然ですが、皆さんが住んでいるマンションやアパートの床には、どんな床材が使用されているか注目したことはありますか?
床材には様々な種類があり、それぞれに違った特徴があります。
その中でも今回は、「長尺シート」の特徴から、長尺シートを既存のプラスチックタイルに上貼りする工程まで詳しくご紹介します!
・長尺シートのメリット・デメリットを知りたい
・長尺シート貼りの工程を知りたい!
・床のシートが劣化して気になっている!
少しでも気になった方は是非、ご一読ください!
長尺シートとは、シート状床材のことです。
耐久性に優れているため、店舗や公共施設などの人が土足で歩く場所に多く使用されています。
マンションの廊下床や階段・ベランダや屋上で見たことがある方も多いのではないでしょうか。
01 機能性に優れる
防水性はもちろん、耐薬性・耐油性・耐熱性に優れたものなど、使用する場所に合わせて使い分けられるよう、様々な種類があります。
また、表面に凸凹があるので、防滑性能に優れている上にクッション性も兼ね備えています。もしもの転倒時は衝撃を和らげることのできる安全性の高いシートです。
02 メンテナンスが容易
汚れにくい素材でできているので、簡単に汚れを落とすことができ日々の清掃作業が容易です。また、強度が強く耐久性が高いのでメンテナンスの頻度を減らすことができます。
そのため、土足を前提とするマンションやアパートの廊下などの歩行量が多い場所に最適です。
03 デザインを自由に選べる
表面の仕上げやデザインを選ぶことができるので、床を様々な印象に変えることができます。例えば、フローリングのような木調や高級感の出る大理石調などのデザインがあります。
さらに長尺シートは、硬質素材なため質感が出やすく、本物と見間違えるような木彫や石調にすることができます。このデザイン性の高さから、店舗などにも広く使われています。
00 DIYに向かない
耐久性の高い強固な作りなので、固い材質な上に重さもあり、素人では貼ることができません。
部分的にでも長尺シートを貼りたい場合は、購入から施工まで専門業者に任せるのがおすすめです。
今回長尺シートを貼る廊下はこちらです。
既存で貼られているのはプラスチックタイルで、この上から大きな一枚の長尺シートを貼っていきます。
タイルのように一枚一枚貼ることはないので、素早く貼ることができます!
まず行うのが、仮敷きです。
仮敷きとは、接着剤を塗布する前にシートを床に合わせて、サイズ調整をすることです。隅まで細かく合わせて切っています。
このとき、シートの継ぎ目の模様まで素早く丁寧に揃えています。
よく探さないとシートの継ぎ目が見つかりませんでした!
接着剤を床に塗布します。
櫛目ゴテという先がギザギザになっている専用の道具を使って接着剤を塗布します。
櫛目を入れながら塗布することで、均一な接着面にしています。
この際、廊下の片面ずつ接着剤を塗布することで、居住者の方が歩く動線を残しながら作業をしています!
居住者の方の負担をできるだけ抑えるように施工を行っています!
そして転圧を行います。この作業で床とシートの密着度を高め、後で長尺シートが浮いてしまうのを防ぎます。
小さなローラーと大きなローラーを使い分け、丁寧に転圧を行います。
貼り付けた長尺シートの継ぎ目を溶接棒で埋めます。
長尺シート同士の継ぎ目にはわずかな隙間があります。この隙間をそのままにしてしまうと、雨水やゴミが入り込み劣化の原因になってしまうので、溶接棒で継ぎ目を埋めます。
はみ出た部分はカットし、継ぎ目が綺麗に埋まりました!
長尺シートの端をシーリングで埋めます。
乾かないうちにヘラで伸ばします。
マスキングテープをはがしたら、作業が完了し全ての工程が完了です!
【Before】
【After】
プラスチックタイルの床が、長尺シートに貼り替わりました。
床が変わるだけで廊下の印象がガラッと変わりますね!
山陽工業で長尺シート貼りを行う際の参考費用と工期をご紹介します。
※上記価格には既存撤去、下処理費用及びシール防水費用は含まれておりません。
※5階建アパート廊下床に長尺シートのみで施工した際の工期です。
実際にかかる日数は、劣化の状況などにより前後しますのでご了承ください。
今回は、既存の床に上貼りで長尺シートを貼る施工をご紹介しました。
長尺シート貼り施工は、見た目を綺麗にできるだけではなく、アパートやマンションの資産価値も上げることができます。
また、山陽工業は建物全体の修繕工事の専門業者です。少しでも気になった方はお気軽にお問い合わせください。
長尺シートの施工費用に関してお問い合わせいただく際は、問い合わせフォームに以下の情報を記載していただけるとスムーズです!
長尺シートを貼り替える場合の施工については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 みさと
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