あなたの建物は大丈夫？エキスパンションジョイントの修繕で快適な生活を！

まず初めに、エキスパンションジョイントがどのような物かご存知ですか？

大型商業施設やマンションなど、大型建物の中を歩くと必ずと言って良いほど目にすることができる、金属製の板です。

実は、普段意識しないと見ることのないこのエキスパンションジョイントは、建物と私たちの命を守る大切な役割があるのです！
しかし、破損する事例がチラホラと…。

あなたがお住まいの建物や、管理している建物は大丈夫ですか？

この記事では、エキスパンションジョイントの基本説明と修繕方法について詳しくご紹介します。破損に心あたりのある方必見です！

エキスパンションジョイントとは建築物を守るために設ける接合部分のことで、その働きは大きく分けて2つあります。

まず1つ目は複数の構造躯体を一体的に利用できる建築空間として繋ぐことです。

大型施設やマンションでよく見られる、T字型やコの字型の建物は初めからその形で建築される「一体構造」というわけではなく、まずは別々の建物が建てられます。

最終的に建物同士をエキスパンションジョイントで繋ぎ合わせることによって、一体的に利用できる建築空間が出来上がります。

もう1つは、分かれて建つ構造躯体にそれぞれ異なる動きが発生しても、その動きを吸収することです。躯体の動きは様々なものがあり、地震時の変形や温度変化による伸縮、強風時の揺れなどがあります。

例えば大きな地震が発生した場合、同じ建物でも箇所ごとに違う揺れ方をしてしまうため、全てが繋がっている一体構造では大きなひび割れなど、建物の躯体に影響が出る可能性が高くなってしまいます。

しかし、エキスパンションジョイントがあることで揺れを分散し、建物の倒壊やひび割れなどの被害を起こさないようにすることができます。

このように、エキスパンションジョイントには建物と私たちの命を守る大切な役割があるのです。

エキスパンションジョイントが破損する原因は様々ですが、主な原因は建物の接続部分の揺れです。

「1．エキスパンションジョイントとは」で説明したように、エキスパンションジョイントは建物の接続部分に設置するものです。元は別々の建物のため、周辺道路を車が通った際の揺れやその建物内で人が歩く際に起きる揺れなどで、それぞれの建物がバラバラの方向に動き、接続部分が浮いたりズレたりしてしまいます。

浮きやズレが発生すると通行人がつまづいて怪我をしてしまったり、隙間から水が入り水漏れが発生する可能性が高くなります。水漏れが発生すると建物自体を劣化させてしまうので、要注意です。

こちらは今回ご紹介する現場の、施工前の様子です。

こちらのマンションでは、廊下のエキスパンションジョイントの一部に浮きとズレが発生していました。
このままの状態で放置すると、先ほどご紹介したように住民様が段差でつまづいてしまったり、ズレの隙間から水漏れが発生する危険性が高くなります。

まず初めに、浮きとズレが発生している箇所のエキスパンションジョイントを外します。

パーツごとの端に付いているネジでを回すことで、簡単に取り外すことができます。

次に、先ほど取り外したエキスパンションジョイントの、歪んでしまっている部分を研磨していきます。

最後に、先ほど研磨したエキスパンションジョイントを再度取り付けます。そしてシーリング材で隙間を埋め、水漏れを防ぎます。

これで施工完了です！

では施工前後を比べてみましょう。

エキスパンションジョイントの一部に浮きとズレが発生していましたが、施工することで新築時のような綺麗さを取り戻すことができました。

これで住民様の転倒や隙間からの水漏れを防ぐことができ、快適に生活することができます！

参考までに、エキスパンションジョイント修繕工事の工期と価格をご紹介します。

※上記の工事期間・価格はあくまで参考です。劣化状況や施工範囲によって変動しますので、ご注意ください。

大型商業施設やマンションでみられるエキスパンションジョイントの劣化は、通行人の怪我や、建物の水漏れの原因になり、水漏れが起きると建物全体の耐久性にも影響してしまいます。

普段目の届きにくい箇所かもしれませんが、ご自身の管理している建物のエキスパンションジョイントは劣化していないか確認してみてはいかがでしょうか？

山陽工業は調査（ご相談）・お見積もりが無料ですので、どんな小さな疑問でもお気軽にお問い合わせください！

なお対応エリアは以下の通りです。