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外壁改修工事の流れとは?施工事例と共に、徹底解説!

建物の改修工事は決して安い買い物ではありません。まずは工事がどのような流れで進んでいくのか理解しておくと、業者の選定や予算の内訳を考える際の参考になるかも!

年単位に一度の改修工事、
決して安い買い物ではありません…

こんなお悩み・疑問はありませんか?

古くなった建物を綺麗にしたいけれど、どのような業者を選べば良いのか分からない。

業者に見積もりを頼んだけれどイマイチ納得できない。他の会社にも見てもらいたい・・・。

そもそも改修工事とはどのように進んでいくのか、まずそこから知りたい。

「信頼できる業者に依頼し、予算の範囲内で、きちんとした工事を行って欲しい」多くのお客様に共通したご要望だと思います。

こちらの記事では、建物の改修工事とは一般的にどのような流れで進んでいくのか、実際に工事を行ったビルを例にご紹介します。

緊急性の高い工事を除いて、まずは工事がどのような流れで進んでいくのか理解しておくと、業者の選定や予算の内訳を考える際の参考になるかと思います。

1.外壁改修工事のお問い合わせ~お引渡し後までの流れ

山陽工業では、外壁改修工事のお問い合わせをいただいてから、お引渡し後までの一連の流れを以下のように進めています。

発注者様には主に上記緑枠のタイミングで、仕上がり等についてお打ち合わせやご相談をさせていただきます。

では、実際に山陽工業が行った外壁改修工事の内容と流れを詳しくご説明いたします。

2.今回、外壁改修工事を行ったビルはこちら!

【工事後の全景】

工事前と工事後】

カラフルなビルですね〜!

建物の形に沿って、いくつもの色が塗り分けられています。外壁だけでも全部で6種類の色を使用しているとのことです。

色の異なる部分は手触りにも違いがあるのがこの建物の面白いところ。例えば濃灰色の壁はツルツル、ピンクの壁はボコボコしています。

外壁に複数の色を組み合わせるのであれば、質感も変えると良いのかもしれません。遠目にも建物にメリハリが付いて、オシャレに見えます。

3.外壁改修工事が始まる前に、劣化状況を確認

遠目には気付きませんでしたが、外壁や屋根を近くで観察してみると全体的に劣化しているのが分かります。下記写真のような劣化症状を放置していると建物の強度が下がり、不同沈下による建物の傾きや雨水の浸入による雨漏りなど、日常生活に支障をきたす可能性があります。

深刻な状態になる前に改修、または修繕工事を検討してみるのはいかがでしょうか。

こちらのビルは、山陽工業が責任を持って綺麗にします!

工事内容としては、劣化している部分を補修し、屋上には防水工事、外壁には塗装工事を施します。改修工事を行うことで、建物としての機能・強度が復活し、外観も新築時と変わらない美しさを取り戻すでしょう。

4.今回の外壁改修工事の流れ

外壁改修工事の流れ

1 足場を組む

2 下地補修

3 シーリング材を打ち替える

4 洗浄を行う

5 塗装を行う

6 防水を行う

7 お客様に引き渡し

(※ここに記載されている工事の流れは、数ある改修工事の中の一例になります。お客様のご要望や建物の状況によって内容は変化する可能性がありますので、ご了承くださいませ。)

塗装工事は行うけれど防水工事は行わなかったり、またはその逆だったり、玄関扉を一枚だけ塗装したり、建物全体の工事より部分的な工事を望まれるお客様も多いです。

① 足場を組む

改修工事を実施することが決まったら、まずは工事監督や作業員の通路となる足場を組みます。作業員が実際の作業を行ったり、工事監督が工事の進捗を確認したりするのに欠かせない、工事を進める上での土台作りです。全ての外壁を塗り替えるので、ビルを囲うように組み立てました。

② 下地補修

下地補修は「補修」という言葉から分かるように建物の古い、または傷ついた箇所を修復する作業です。

例えば、欠けてしまった角部分にモルタルを乗せて、再び形を整えてあげたり

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外壁のひび割れ部分を、専用の材料で擦り込むように埋めてあげたり

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このように補修が必要な全ての箇所を直していきます。使用する材料や作業の手法を変えて、建物の下地部分を整えていきます。

上記で紹介した通り、劣化の症状にはいくつか種類があるので、病気の種類によって処方される薬が違うように、建物の場合も「劣化のかたち」に適した補修を行います。

③ シーリング材を充填する

建物の外壁や窓枠の周辺に、このようなゴム素材が埋まっているのを見かけたことはありませんか。これはシーリング材と呼ばれるもので、雨水や地震から建物を守る役割を果たします。

もっと詳しく!

建物の各所に存在する「構造上どうしても発生してしまう隙間」をシーリング材で埋めることで、雨水が建物内部に浸入することを防ぎます。また、地震や強い風圧で建物が揺れた際は、硬いもの同士である外壁と窓枠が衝突しないようゴム素材ならではの弾性で伸び縮みし、力を吸収してくれます。

シーリング材は劣化すると硬くなってしまい、本来の性能である防水性や伸縮性を発揮できなくなってしまうので、古いものを一度剥がし、新しいシーリング材を充填してあげる必要があります。

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窓枠の周辺、配管と外壁の設置部分、外壁同士の境目などにシーリング工事を施していきます。

④ 洗浄を行う

劣化部分の補修やシーリング材の充填が完了し、建物内への水の浸入口を全て塞いだら洗浄工事を行います。高圧洗浄機を使用し、主に外壁の古い塗膜やゴミ・汚れを削り落とすことで、この後の塗装工事における塗料の密着性をアップさせます。

⑤ 塗装を行う

シーリング材の充填が終わったら、いよいよ塗装工事の段階に進んでいきます。
塗装工事を行うと建物の美しさが蘇るのに加えて、塗られた塗料は「塗膜」となり紫外線などの外的要因を遮断して、建物の寿命を延ばしてくれます。

今回の塗装工事では大きく分けて「外壁」「鉄部」「屋根」の3箇所を新しく塗り替えていきます。

【外壁】

建物の改修工事と聞いて、最もイメージが浮かびやすいのが外壁の塗装工事ではないでしょうか。こちらのビルの外壁は、5種類のデザイン・カラーで形成されており、既存の色と同じ塗料を塗って新築時のような美観を取り戻すのが目的です。

5種類の外壁を塗り替えるのは、大変そうな予感……!

種類の異なる外壁の境目に養生テープを貼り、塗り進める範囲を計算しながら下塗り・中塗り・上塗りの順番で外壁全面を3回ずつ塗っていきます。

下塗りは、補修が完了した下地と中塗り・上塗りの間の支えとなり塗料の密着性を高めてくれます。

下塗り=白色という訳ではなないのでご注意を!

中塗りでは、外壁に色を付けていきます。

上塗りをすることで、外壁の色がしっかり出るようになりました。

「縞模様の壁」と「白色の壁」

塗装作業の過程で、少しだけ大変だったのが「縞模様の壁」と「白色の壁」です。

「縞模様の壁」は見ての通り2種類の塗料が交互に塗られたデザインとなっており中塗り・上塗りを行う際は、まず全ての境目に養生テープを貼る必要があります。それが終わってようやく、塗料を塗ることができるのです。

ここでポイントなのが2色の内、薄い色から先に塗るという点です。濃い色から先に塗り始めてしまうと、万が一塗料がはみ出てしまった際、薄い色ではカバーしきれないのです。

「白色の壁」はツルツルの壁やボコボコの壁とは、また違う感触のする外壁です。触ってみるとザラザラとしており、砂利を撒いたような触り心地がします。これには、ジョリパッドと呼ばれる仕上げ用の塗料が使用されています。

ジョリパッドとは?

ジョリパッドは壁や天井に塗ることで、天然素材に近い質感を再現できる意匠性の高い塗料です。外装と内装向けにそれぞれパターンが用意されており、どのような施工方法(ローラー・コテ・吹付など)で塗るかによって見たときの印象を変えることができます。

既存の塗料よりも耐候性に優れている事実に加えて、既存の「白い壁」と似たような質感を再現できるとのことで、今回ジョリパッドを使用することになりました。

既存の印象により近付けるため、選んだパターンの美しさを際立たせる下塗りはどれなのか、道具はどのローラーが適しているのか、他の4種類の外壁と比較して浮いた見栄えにならないかなど、試し塗りを何度か繰り返して最適な施工方法を決めていきました。

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ジョリパッドを塗る時は、塗料の粒が飛び散りやすいので入念に周囲を養生します。写真は遠く離れたところから撮らせてもらいました。

【鉄部】

配管や屋上の扉・手すりなど、全ての鉄部を塗り替えていきます。鉄部は一箇所の施工範囲が少ないケースも多いので、塗り漏れが無いよう注視しながら、作業を進めていきました。

【屋根】

屋根も明るいオレンジ色に塗り替えました。

⑥ 防水を行う

日常的に雨水や紫外線に晒されることの多い、屋上や塔屋の防水工事を行っていきます。シート材とウレタン防水材を組み合わせて防水層を作る、複合工法と呼ばれる方法で、衰えてしまった各所の防水性・耐候性を一新します。

防水工事の流れを簡単にご紹介しています。

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⑦ お客様に引き渡し

全ての改修工事が完了したら最後に竣工検査を実施し、設備は正常に動くか、外壁や屋上などに目立った汚れや傷は付いていないかなど、建物全体をチェックします。何かしらの不備があった場合は手直しを行い、最後に足場を解体します。

それらが終わってようやく建物をお客様に引き渡します。

【工事完了】

外観は新築時の美しさを取り戻し、建物としての性能も格段にアップしました!

5.外壁改修工事の業者選び

外壁改修工事は、「工事が完了すればそこで終わり」ではありません。今後も長く付き合っていく大切な建物なので、目先の安さだけに捕らわれず、「工事後もしも何かあった際にアフターフォローをきちんと行うことのできる業者かどうか」が非常に大切です。
今回山陽工業で行った外壁改修工事は無事に完了しましたが、この後も定期的なメンテナンスに伺う予定です。

6.私たち山陽工業について

私たち山陽工業は、外壁工事・防水工事など様々な改修工事に対応しており、年間650件以上の工事を請け負っています。
そんな数多くの工事を請け負ってきた山陽工業が、工事前から工事中・工事後までご安心いただくために行っている取り組みをご紹介します。

工事後の保証制度

万が一何か不具合が発生してもご安心いただけるように、工事後は最大10年間の瑕疵保証を付けております。そのため、この期間に万が一建物の施工不良が発覚し、その時に山陽工業が倒産という事態に陥っていたとしても、認可を受けた第三者機関が責任を持って対応することが可能です。

お客様に「安心な暮らし」をお届けするため、山陽工業では工事後まで柔軟に対応できる施工体制を整えています!

建物オーナー様向けのセミナーの開催

安心して工事を進めていただく取り組みの一環として、建物のオーナー様向けのセミナーを開催しています。

いざ工事を行うとなるとわからない事が多い…というオーナー様の不安を無くすべく、大規模修繕工事見学会を定期的に開催しております。

山陽工業は、民間賃貸住宅経営者を支援している「公益社団法人 東京共同住宅協会」の会員で、大規模修繕工事見学会はこの社団法人が主催している説明会です。

見学会では、座学での工事に関する説明と質疑応答はもちろんのこと、工事中の現場を実際に見学したり、工事に使用する色見本のサンプルなどの普段目にすることがないものをご覧いただくことができます。

山陽工業は、上記のような取り組みを積極的に行っています。もちろん、分譲マンションの理事会に対してのプレゼン・他社との相見積も問題ございません。お気軽にお問い合わせください!

調査・お見積りは無料です!

なお、対応エリアは以下の通りです。

この記事を書いた人 山陽工業 よーこちゃん

・山陽工業に入社して2年目の広報社員。
・たくさんの現場を巡って、日々様々な知識と写真を集めています。
・施工管理に長けた工事監督さん、この道何十年の熟練職人さんの方々に取材を行い、建物の修繕・改修に関する情報を発信していきます。

メールでのご相談はこちら

以下の内容で送信します。

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