雨の日のタイルって滑りやすくて危険ですよね…
この記事でわかること
タイル張り替え工事の流れ
タイルが滑りやすい理由
タイル張り替えのBefore&After
突然ですが、皆さんは雨の日に床が滑りやすくなっていて転びかけたり転んでしまった経験はありませんか?
特に、店舗・公共施設・集合住宅から個人宅などの床材として、幅広い場所で使われているタイルは様々な要因によって滑りやすくなってしまいます。
滑りやすい床によって転倒事故が増えてしまうのは、防ぎたいですよね…
今回の記事では、マンションのエントランス床を滑りにくいタイルに張り替えた様子をご紹介します。
床タイル張り替え工事の流れがわかるので、床タイルの張り替えをご検討されている方は是非ご一読ください!
床タイルの転倒事故が急増しています。ではなぜタイル材の床は滑りやすいのでしょうか?
殆どの場合、床タイルは汚れや異物が原因となり滑りやすくなってしまいます。
床は、時間の経過と共に表面に土砂・油分・異物などがどんどん付着し、汚れが溜まっていきます。
汚れが付着すると、靴底とタイルの密着力と摩擦力が減って滑りやすくなってしまいます。そういった床は雨などで濡れた状態になることで、さらに滑りやすい床になります。
今回張り替えを行うのは、エントランス床のタイルです。
大きな劣化症状はありませんが、よく見ると汚れが表面に付着しています。この汚れによって、雨の日は特に滑りやすい床となってしまいます。
そして、今回は「防滑タイル」に張り替えます。防滑タイルは、タイル表面が少し凸凹になっているので、摩擦係数を増やして滑りにくい床にすることができます!
はじめに、既存タイルを斫り(はつり)ます。
タイルの斫りは、あまり耳にされない方も多いのではないでしょうか。「斫り(はつり)」は簡潔に説明すると、「タイルをコンクリートから剥がす作業のこと」です。
この時にタイルが綺麗に剥がされないと、新しいタイルをしっかりと貼ることができず、タイルが下地から浮いてしまうなど剥がれやすくなる原因になるので、とても大切な作業です。
綺麗にタイルを剥がし終えました!
タイルを剥がし終わると、このようにコンクリートの下地がむき出しになります。
まだ表面が凸凹していますが、この後平らになるのでお楽しみに!
タイルを剥がした下地にプライマーを塗ります。これを塗ることで、下地補修の際にモルタルが密着しやすくなります。
そして、下地補修です。
モルタルを使って、凸凹している下地を平らにしていきます!
下地補修が終わると、このように平らな下地ができました!
下地を平らにしておくことで、この後のタイル張り付けで凹凸ができないようになります!
いよいよタイルを張る作業です。
まず、下地の上からモルタルを塗ります。
モルタルに櫛目を付けながら広げることで、均一に仕上げます。
このままでも、まるで模様のように綺麗ですね!
タイルを張り付けます。
使用するのは、こちらの4枚組になっているタイルです。まとめて敷き詰めることができるので、施工時間を短縮することができます。
塗り広げたモルタルの上にタイルを並べていきます。
並べたタイルの上から平らな木材で押し付けることで、タイルの段差をなくします。
タイルに付いている紙は、スポンジでよく濡らし暫く時間を置くことによって、糊を柔らかくしてから綺麗に剥がします。
タイルを1つ1つ叩いて下地に密着させつつ、位置を微調整して目地が綺麗に並ぶように整えます。
タイルの目地を作ります。目地は、タイルの上からモルタルを擦り込むことで、しっかりと埋めていきます!
想像よりもダイナミックな塗り方ですね!この後タイル面はピカピカになるのでご安心ください!
タイル面を綺麗にしていきます!まず、お湯で表面を濡らしモルタルを浮かせて落としやすくします。
その後水で洗って、タイル表面に付着したモルタルを綺麗に落とします。
これで表面はおおかた綺麗になりましたが、このままでは乾いた後にタイルの「白華現象」が起きて表面が白くなってしまいます!
実際に乾いた後の様子がこちらです。
白っぽくなってしまっていますね…
モルタルが硬化時に発生する水酸化カルシウムが空気中にある二酸化炭素と反応して、炭酸カルシウムという白い物質に化学変化します。この現象が「白華現象」と呼ばれています。
こちらは、酸洗いをし落とすことができるので、ご安心ください!
それでは酸洗いを行っていきます。
塩酸でタイル表面を洗っていきます。白い粉は塩酸で除去することができます!
最後に水で洗い流して、タイルの張り替えが終了です!
工事は頻繁にする方も少ないので、どんな工事をするのか?騒音・臭いはあるのか?など、工事中に不安に思われることも沢山あるのではないでしょうか。山陽工業では、不安を少しでも減らせるように心掛けながら工事を行っています。
居住者の方の動線を確保した作業
タイル張り替えをする場所は施工が始まってから固まるまで、どうしてもその上を通行することが出来なくなってしまいます。そのため、一箇所ごとに分けてタイル張りを進めることで、通行できる場所を確保しながら工事を行っています。
居住者の方の負担を抑えながらの工事を心掛けています!
工事場所・作業内容の周知
エントランスは居住者の方全員が通る場所なので、いつどのような工事が行われて、通行できなくなる場所はどこなのか気になりますよね。工事の際は、目立つ場所にホワイトボードの設置やチラシの掲示を行い、今何の作業を行っているのか・通行できなくなる場所はどこなのかなどの、注意事項を掲載しております。
施工範囲は居住者の方にも把握していただき、少しでも工事中の不安をなくせるようにしています!
エントランス床全体を防滑タイルに張り替えたことで、前回のタイルと違い表面をよく見ると凸凹しているのがわかりますね!
今回、マンションのエントランス床タイルの張り替え工事の様子をご紹介しました。
年間650件以上の工事を請け負ってきた山陽工業では、通常のタイル張り替え工事はもちろんのこと、今回のような雨の日の床でも防滑性を持たせることができる防滑タイルなど、お客様のお悩みやご要望に合わせた最適な施工方法をご提案いたします。
・タイルの汚れなどの劣化が気になっている
・床タイルの張り替えを行うべきか悩んでいる
などのお悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。
タイルの張り替え工事に関してお問い合わせいただく際は、問い合わせフォームに以下の情報を記載していただけるとスムーズです!
また、エントランス床のタイルを張り替えることなく、表面処理のみで防滑性を持たせることも可能です。以下の記事でご紹介しておりますので、是非ご一読ください!↓
なお、対応エリアは以下の通りです。
この記事を書いた人 山陽工業 みさと
広報部として現場で色々な知識を得て、皆さんに発信していきます!