どこから水が入っているのか分からない…。
“その場しのぎの補修”に不安を感じている…。

雨漏りに関し、こういったお悩みを抱えているオーナー様・管理会社様も多いのではないでしょうか。
今回は、原因特定が難しく、通常であれば張り替えが検討される状態に対し、外壁一面を防水層で覆うことで再発防止を図った施工事例をご紹介します。
01. 外壁雨漏りはなぜ再発する?原因特定と工法選定
今回ご相談いただいたのは、原因が特定できないまま雨漏りを繰り返している戸建住宅です。
オーナー様はこれまで何度か表面的な補修を行っていたようですが改善せず、一階天井から再発を繰り返している状況にお困りでした…。

そこで原因特定のために実施したのが、色水を用いた漏水調査。
詳しい内容については、下記記事をご覧ください。
調査の結果、建物外部の隙間から雨水が浸入している可能性が高いこと、過去の補修跡によって水分が内部に滞留しやすい状態になっていたことが確認されました。



今回のケースでは、サイディングボードの隙間に対して、シーリングや部分的な塗装による補修では再発防止が難しい状態です。
外側の隙間を部分的に塞ぐだけでは内部での浸水経路を断ち切ることができず、再発のリスクが残ります。
このような場合、外壁材の張り替えが検討されるのが一般的です。

ですが、外壁の張り替えは工期もコストもかかりますよね。張り替えではなく、既存外壁を活かす方法はないのでしょうか?

そこで採用したのが、外壁の一面をまるごと防水層で覆う方法です!
外壁の表面を一枚の膜で覆うようなイメージで、サイディングの隙間や取り合い部など、水が入りやすい箇所もまとめてカバーすることにしました。
この方針を実現するために採用したのが、シームレスな防水層を形成できるポリウレア塗装です。
02. 外壁の雨漏り対策として選んだポリウレア塗装とは
ポリウレアは、コンクリート並みの強度と高い柔軟性を併せ持つ塗膜防水・コーティング材です。「100年コーティング」とも呼ばれるほどの長寿命が最大の特徴です。
外壁施工におけるポリウレア塗装には、次のような特長があります。
外壁をシームレス(継ぎ目なし)に覆うことができるため、継ぎ目から水が入り込むリスクを抑えやすくなります。
・弾性があり、ひび割れに追従しやすい!
建物は気温変化や地震の影響などでわずかに動いています。ポリウレア塗装の塗膜には伸びやすい性質があるため、その動きに合わせて割れにくい防水層を形成します。
・丈夫で長持ち!
雨や風、紫外線にさらされる外壁にも使用されており、長期的な保護効果が期待できます。
耐用年数は非常に長く、一般的に30年以上(長いもので50年以上)とされています。
継ぎ目のない塗膜を形成できるため、サイディングの隙間や取り合い部、細かなクラックなど、雨漏りの起点になりやすい箇所をまとめて覆うことができます。
これにより、水分の浸入を抑え、外壁や内部の劣化抑制効果が期待できます。

部分的に塞ぐだけではなく、面として守る。それが今回の補修方針です!
03. 外壁雨漏り再発防止工事の施工工程(事例紹介)
ここからは、施工の工程を写真付きで詳しくご紹介します!
今回の施工範囲は外壁の壁一面です。
調査結果をもとに、必要な範囲に絞って補修を行いました。

雨漏りの原因となる細かな劣化の他、バルコニーの手すりから伝うような汚れも確認できます。


ポリウレア塗装で、雨漏りと美観の両方を解決していきます!
(1) 足場架設
安全かつ確実に施工を行うため、まずは足場を設置します。
外壁全面を均一に施工するためには、安定した作業環境が不可欠です。

(2) シーリング補修
まず、既存のシーリング材の劣化部を撤去し、打ち替えを行いました。

外壁全体を塗膜で覆う施工となるため、下地の状態を整えています。

(3) ポリウレア塗装
施工前に、窓サッシやバルコニー手すり、周辺外壁などを丁寧に養生します。
ポリウレア塗装は塗膜性能が高い分、付着力も強いため、不要な部分に塗料が付着しないよう事前の保護が重要です。
こうした飛散防止対策を行ったうえで施工を進めています。

下地の状態を確認しながら、カラープライマーをローラーで均一に塗布していきます。
カラープライマーは、下地とポリウレア塗膜の密着性を高めるための下塗り材です。
下地の吸い込みを抑えながら塗膜の付着を安定させ、防水層を均一に形成するための重要な工程となります。


細かい取り合い部はハケを使用し、塗り残しが出ないよう施工します。

24時間ほど乾燥させ、二層目を塗り重ねていきます。
塗膜に厚みを持たせることで、性能を高めます。

プライマー塗膜の上から、ポリウレア塗装を行います。

ポリウレア塗装後の外壁です。塗膜に均一な艶が出ており、意匠を残したまま防水層を保護しています。

(4) 散水検査による漏水確認
施工後、実際に水をかけて漏水がないかを確認します。
再発防止の最終確認です。

最終確認後、足場を解体し工事完了となります。
施工後の状態についてもご説明し、アフターフォロー体制をご案内します。
04. アフター|施工後の状態と再発防止効果


写真の通り外観の印象は大きく変えずに、自然な艶を与え、外壁を保護する機能を持たせています。
劣化や雨水浸入のリスクがあった取り合い部も、防水層を形成することで改善◎
美観と性能の両立を図った施工となりました。
05. まとめ|外壁雨漏りを再発させないために重要なこと
繰り返す雨漏りには、必ず原因があります。
重要なのは「どこから漏れているか」だけでなく、「なぜ再発しているのか」まで把握することです。
雨漏りは一度発生すると、生活への影響だけでなく資産価値にも影響します。
そのため、短期的な応急処置ではなく、再発リスクを抑える視点が重要です。
今回のように、本来は張り替えが検討される状態でも、条件によっては別のアプローチで対応できる場合があります。
山陽工業では、原因特定から施工方法の選定まで一貫して行い、再発防止を前提とした改修をご提案しています。

現地調査・ご相談は無料で承っております。
雨漏りでお困りの際は、お気軽にご相談ください!


この記事を書いた人 山陽工業 しほ
・2025入社の新人営業部
・広報として現場取材で得た情報や、施工の魅力をお届けします!





