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あく洗いで木の美しさを取り戻す!木製門扉の洗浄工事

建物に使われるあらゆる木部は、カビやシミが原因で黒ずんでしまいます。ですが、「あく洗い」を行うことで木部本来の美しさに近づけることができます!今回の記事では、あく洗いの流れについてご紹介しています。ご自宅の木部の汚れが気になっている方、必見です!

木部の汚れを放置していませんか?

木製の門扉は、玄関から日本の古き良き雰囲気を出すことができとても魅力的ですよね。ですが木材はデリケートな素材のため、定期的なメンテナンスを行うことがとても大切です。

特に外に設置してあり、紫外線や雨風にさらされている門扉はカビやシミ汚れが発生しやすくなっています。

カビやシミが原因で黒ずんでしまった木部は、「あく洗い」という洗浄作業で木部本来の美しさに近づけることができます!

今回の記事では山陽工業で行った「あく洗い」について詳しくご紹介します。

木部を傷めずに綺麗にしたい!
家の木部にある黒ずみが気になる…
木部の汚れをなくして印象を良くしたい!

という方必見の記事となっております!

1.あく洗いとは?

あく洗いとは、木材の頑固な汚れを取り除いて綺麗にする洗浄作業のことです。

木材は、時間の経過とともにカビやシミによって黒ずみが発生し、表面が傷んでしまいます。これらの汚れが発生するのは初めにご紹介した、紫外線や雨風にさらされている門扉だけではありません。室内の木材も、タバコの煙や湿気によってシミやカビが発生し、汚れが蓄積されていきます。

このような、木材の経年劣化による汚れを専用の溶剤で落として、木本来の美しさを取り戻すことのできる洗浄作業を、あく洗いと言います。

では、木製の門扉に行ったあく洗いの工程をご紹介していきます!

2.木部のあく洗い前の状態

今回ご紹介するのは、木製の門扉に行ったあく洗いです。

あく洗いを行う前の門扉は、経年劣化によりシミやカビが発生して黒ずんでしまっています。

カビによる黒ずみと、それが原因で起きたシミによりこのような目立つ劣化になってしまっています。

これらの汚れをあく洗いで落としていきます!

3.木部のあく洗いの流れ
(1)あく洗いの試験施工

山陽工業では、まず試験施工を行っています。薬品の強さが施工する木材に合っているかの確認を事前に行ってから作業をします。

こちらが試験施工を行った場所です。施工を行っていない部分に比べて汚れが落ち、綺麗になったのがよくわかりますね。

問題なく作業ができたので、全体にあく洗いを行っていきます!

(2)カビ取り用溶剤の塗布(1回目)

あく洗いの前に、全体に水をかけます。

そして、カビ取り用の溶剤を塗布しカビを除去していきます。

木材に近づいてみると黒い点が見えますね。これがカビです。
これらの汚れを落としていきます。

優しく丁寧に塗り込んでいます。

溶剤を塗布してしばらく経つと、カビが流れ出てきている様子がこのように確認できました!

流しても環境に害がない溶剤を使用しておりますので、ご安心ください!

そして、このカビ取り用の溶剤は少し時間を置いてから水で流します。
これで、1回目のカビ取り用の溶剤の塗布が完了です。

(3)シミ抜き用溶剤の塗布(1回目)

次にシミ抜き用の溶剤を塗布します。

ここで塗布している溶剤は、強い酸性の溶剤で、水垢も落とすことができます。

隅にも丁寧に塗布します。

また、上の写真の赤枠部分の大きな黒ずみはシミだと考えられます。カビの黒い色素が放置され、時間が経つとこのようなシミになってしまいます。

大きなシミになってしまうと落とすのも困難になってしまいます。そのため、木材は放置せず定期的にメンテナンスを行うことが大切です!

そして、これらの溶剤をハケで塗布する際に大切なポイントがあります!

ポイント

木材には、繊維の向きがあります。ハケで塗料を塗布する際は、繊維の向きに沿って塗り、木の毛羽立ちが起きないようにすることが大切です。
ですが、門扉の木材の繊維の向きは全て揃えられている訳ではありません!写真の矢印のように一枚一枚向きが違うことがほとんどなので、木材ごとに手で触り繊維の向きを確認しながら、丁寧に溶剤を塗布します!

繊維の逆方向に塗るとこのように毛羽立ちが起きてしまいます。

塗布する作業1つでも職人さん熟練の技術が大切です!

こちらの溶剤も、水で洗い流します。

これらのカビ取り用の溶剤とシミ抜き用の溶剤の塗布を、木材表面の様子や汚れの落ち具合を確認しながら何回か行います。今回は2回ずつ塗布しました!

(4)カビ取り用・シミ抜き用溶剤の塗布(2回目)

2回目のカビ取り用の溶剤の塗布とシミ抜き用の溶剤の塗布を行います。

今回は、小さなハケを使用します。汚れが残っている部分のみ、丁寧に塗布しています。

両方の溶剤の塗布を終え、少し時間を置いたあと水で流します。これで、溶剤で木材の汚れを落とす作業が完了しました!

(5)表面を整える

最後に表面をやすりで研磨して整えます。

この作業で、溶剤で毛羽立ってしまった部分を均していきます。
流した水が乾く前に行うと木材の表面が剥けてしまうので、しっかりと木材を乾かしてから行います。

やすりがけで表面を整えたら、施工完了です!

コーティング仕上げもおすすめです!

今回は表面を整えるのみの仕上げですが、コーティングで仕上げる方法もおすすめしています。一度溶剤でカビ菌を出しているので、コーティングをかけることで今後のカビやシミの発生を防ぐことができます!
そうすることで、あく洗い後の綺麗な状態が長続きします。

4.木部のあく洗いのBefore&After

黒ずんでしまっていた門扉ですが、明るく綺麗な木材の色味に戻りました!

玄関が明るいと、とても気持ちがいいですね!

5.木部のあく洗いの工期と費用

参考までに、今回の門扉(横幅約1.8m×高さ約2m)に行ったあく洗いでの工期と費用をご紹介します。

工期:2日
費用:14万円~ +税

※現場の状況などにより変動がございますので、あくまで参考としてご認識いただければ幸いです。

6.木部のあく洗いなら山陽工業にお任せ!

今回は、木部のあく洗い作業の中でも門扉のあく洗いの流れをご紹介しました。門扉の木材を綺麗にするだけで明るい玄関にイメージアップすることができましたね!

また、門扉だけではなく和室の柱・窓枠・天井など、建物に使われるあらゆる木部にはあく洗いを行うことができます。

最近木部の黒ずみが気になる…という方は是非一度山陽工業にお気軽にご相談ください!

なお、対応エリアは以下の通りです。

この記事を書いた人 山陽工業 みさと

広報部として現場で色々な知識を得て、皆さんに発信していきます!

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