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ウレタン防水を徹底解説!工法の種類、メリットとデメリットは?

漏水・雨漏りの症状でお困りの皆様へ!

山陽工業では、東京都足立区から防水・塗装工事等を中心に建物の改修・維持・保全のコンサルティングを請け負っています。

こちらのブログでは、皆様の住まいや資産である建物全般の改修・補修工事に関する知識や工事の事例を紹介しています。

今回のテーマは防水工事で行われるウレタン防水についてです!

まずは想像してみてください。
もしも建物が漏水・雨漏りを起こしてしまったとします。

建物に住む居住者様にとっては、日々の生活が脅かされてしまう非常に困った事態です。また、建物自体の資産価値にも大きな影響を及ぼす点から、建物を管理するビルオーナー様やマンションの管理組合の皆様方・管理会社のご担当者様にとっても、気が気ではない問題ですよね。

すぐにでも防水工事で対処しなければなりません。

ところがいざ見積もりを取ってみると、防水工事の種類が書かれていたとして、それがどのような工事内容で、どんなメリットがあるのか、何を選ぶのが最適なのか、判断がつかないことも多いのではないでしょうか。

そこで、こちらの記事では、防水工事の一つである「ウレタン防水」について、どのような工法があるのか、メリット・デメリットの他、ウレタン防水の施工に向いている場所等についても徹底解説していきます。

見積もり依頼や工事業者を選ぶ際の参考になるかもしれません!

1.ウレタン防水とは?

防水工事で耳にする機会の多い「ウレタン防水」ですが、具体的にどのような防水工事なのか、ご存じない方も多いのではないでしょうか。

そもそもウレタンとはプラスチックの一種であり、ウレタン結合と呼ばれる化学反応によって生成される「樹脂」のことを指します。

配合や方法を変えることで様々な性質のウレタンが生まれ、スポンジや塗料、接着剤や断熱材等、世の中のあらゆるところで活用されています。

ウレタン防水とはこの「生成されたウレタン樹脂」を施工箇所に複数回塗ることで防水層を形成し、建物への水の浸入を阻むことを目的とした防水工事なのです。

(1)ウレタン防水の耐久性や劣化の原因

ウレタン防水の耐用年数は、一般的に8〜10年と言われています。ウレタン防水は、下地を塗布した上からウレタンの防水材を塗り、その上から保護材としてトップコートを塗っていく防水工法です。
ウレタン防水材を保護するためのトップコートですが、紫外線や汚れによる劣化が進むと、次第にその効果は薄れてきてしまいます。そのため、8〜10年でトップコートの塗り替え等のメンテナンスを行う必要があります。

(2)ウレタン防止を長持ちさせるための方法

ウレタン防水工事を行った後はなるべく綺麗に保ちたいですよね。しかし、時間が経てばどうしても汚れてきてしまい、劣化の原因に

汚れは仕方ないよね…諦めるしかないのかな…?

ちょっと待って!諦める必要はございません!

実は、難しい道具等を使用する事無く、お客様ご自身で日頃からメンテナンスすることが可能です!柔らかい布やモップ、毛の柔らかいホウキ等で表面の汚れを取り除いてあげることで、ウレタン防水を長持ちさせる事が出来ます。また、水を撒きながら清掃を行うとより効果的に汚れを落とす事が出来ます!

硬いブラシで擦ってしまうと表面のトップコートや防水層まで傷をつけてしまう恐れがあるので、絶対にやらない様に注意してください。

まずは簡単に、水洗いをして表面の汚れを落としてみる所から始めてみましょう!

2.ウレタン防水の主な工法の種類

ウレタン防水には大きく分けて2種類あります。

(1)密着工法

まず1つ目は密着工法です。

密着工法とは、ウレタン防水の樹脂材を下地に直接塗り、その上にメッシュの補強布を貼り付けます。さらにウレタン樹脂材を一定の厚さになるまで塗り重ね、最後に仕上げのトップコートを施して完了となる工法です。
短い工期で施工ができるため、その分工事費用を抑えることができます。

一方で施工箇所である下地が水分を含んでいると、夏場等の暑い季節に、塗り物であるウレタン樹脂が熱せられた結果、水蒸気によって防水層が膨らんでしまうといった現象が起きてしまうこともあります。

ですので、既に水を含んでしまっている下地の上に防水工事を行うのであれば、次の工法がオススメです。

(2)通気緩衝工法

こちらが通気緩衝工法です。

通気緩衝工法とは、通気緩衝シートと呼ばれるものを下地に貼り付け、その上からウレタンを塗っていく工法です。密着工法よりも費用はかかりますが、下地とウレタンの間に1枚のシートが割って入ることで、先程の「水蒸気による膨らみ」を防止することができます。

通気緩衝工法では、施工を予定していた箇所に同じ工法が用いられていた場合、既存の古いシートを転用することが多いのが特徴です。状況次第では古いシートを敢えて剥がさず、その上から工事を始めていくこともあります。

古いシートを利用して工事を進めていく際は、経年劣化によって発生してしまった空気を、新しく施工したシートから逃がすため、シートの数カ所に穴を空け、そこから空気を逃がす作業を行います。

通気緩衝工法は一般的にマンションやビルの屋上・アパートの屋根等、面積が大きく平面な場所に施工されることが多いです。

対して密着工法はベランダやバルコニーといった、比較的面積の狭い場所で用いられる傾向があります。

これは、配管等が複雑に交錯する場所を施工する際、通気緩衝工法ではシートを切り貼りする手間が発生しますが、密着工法であればウレタン樹脂材をそのまま塗るだけで工事が完了するからです。

3.ウレタン防水のメリットとデメリット

ウレタン防水のメリットとデメリットをご紹介します。

(1)ウレタン防水のメリット

ウレタン防水のメリットは何といっても工事費用の安さです。

ウレタン樹脂材の材料費の安さも影響していますが、ウレタン防水は防水工事の中でもっとも一般的な工法であり、施工できる職人の数も多いため、工事費用が安くおさまるのです。

また、工事の手軽さと小回りの利きやすさも特徴として挙げられます。特に密着工法の場合、狭い場所で一部分だけ防水工事を施工したい、といったケースにも柔軟に対応できます。

さらに、ウレタン樹脂材は仕上げであるトップコートの段階で、ある程度好きに色を選ぶことができます。お客様のご要望に応じて、仕上げの色を変えることができるのもメリットといえるでしょう。

(2)ウレタン防水のデメリット

デメリットとして、ウレタン防水はウレタン樹脂材を手で塗っていく作業のため、シート防水と比較すると、職人の技術によって仕上がりに差が出てくることがあります。

同じ防水工事を行った建物であっても、ウレタン樹脂材による塗膜層が厚い部分と薄い部分が出てくることがあるのです。
特に、立ち上がり部分の出来栄えは顕著に差が出ます。

山陽工業は、防水・塗装工事に特化してる建設会社です。ウレタン防水の高い技術を持つ職人が工事を行いますので、ぜひ安心してお任せください!また、防水工事全般の施工実績を下の画像からご覧になれます↓

4.ウレタン防水の施工にオススメの場所

基本的にウレタン防水は、施工する床の面積・形状を問わず、多くの場所で施工できる汎用性の高さが特徴です。

前述したマンションやビルの屋上、アパートの屋根・ベランダ・バルコニーに加え、共用廊下や床部分等、幅広い箇所に施工可能です。

金属屋根に塗装することもできますが、あまり施工する事がありません。金属屋根でウレタン防水をご希望の場合はお気軽にご相談ください。

まとめると、ウレタン防水は手軽に施工ができて、工期も短い上、場所においても融通が利きやすいことから数多くの工事現場で採用されています。

日々寄せられるご相談の中には、斜壁にウレタン防水を施工して欲しいという依頼が届くこともあります。
基本的には引き受けるのが難しい箇所ですが、お客様のご要望があれば、現場の状況に応じて対応させて頂くケースもあります。

ですのでまずはご自身の建物が工事を行う必要があるか、まだ大丈夫なのか、専門業者に依頼して調査をしてもらいましょう。

5.ウレタン防水の費用や工事期間は?

最後に工事を実施する上で最も気になる情報でもある、ウレタン防水工事にかかる費用や工事期間についても触れておきます。

費用と工期ですが、山陽工業で行うウレタン防水は大まかに下記の価格・期間で承っております。

費用

バルコニー防水:¥4,500/㎡〜
屋上防水:¥7,500/㎡〜

工期

戸建て:1週間程度
大規模マンション:3〜4週間程度

※上記の費用と工期は、建物の環境や劣化状況によって変動する可能性がございます。あくまでも目安としてお考えください。

6.ウレタン防水工事は山陽工業にお任せください!

ウレタン防水だけでなく、防水工事全般を得意とする山陽工業では、マンションやビルの屋上・アパートの屋根をはじめ、あらゆる場所の防水工事を熟練の職人が対応します。

また、的確に防水作業を行うため、施工はもちろんですが事前の建物調査も大切にしています。豊富な調査メニューの中からお客様の建物に合った方法で調査しますので、目視だけでは見つけられない劣化等も発見できます。気になる調査メニューはこちらの記事をご覧ください。

雨漏りの状況や症状をより詳しく知りたい方は、ぜひこちらをご覧ください。雨漏りが発生する原因や、工事を必要とする劣化のサインについてご紹介しています。

また、山陽工業は建物の長寿命化を目指して大学との共同研究を軍艦島で行っています。塗料の耐久性等を研究し、お客様により一層満足していただける工事を提供しています。

なお、対応エリアは以下の通りです。

この記事を書いた人 山陽工業 よーこちゃん

・山陽工業に入社して2年目の広報社員。
・たくさんの現場を巡って、日々様々な知識と写真を集めています。
・施工管理に長けた工事監督さん、この道何十年の熟練職人さんの方々に取材を行い、建物の修繕・改修に関する情報を発信していきます。

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